2003年〜2005年

 海外での予防事業の経験から、コミュニティ意識が予防を推進していくうえで不可欠であることが分かっていました。しかし日本においては、ゲイコミュニティ形成の動きは鈍く、民間非営利セクター自体が未成熟だったこともあり、アドボカシー/ケア活動団体は極めてローカルなクライアントを対象とする会員制組織に近い運営形態をとっており、また全国展開するゲイ雑誌は特定の地域のニーズに応えるような情報の流通には必ずしも適切なメディアとはいえませんでした。 このような状況においては地域固有の課題を共有すること自体が困難であり、したがって大阪地域においては厳密な意味でのコミュニティは未だ形成されるには至っていなかったのでした。 そこで2003年度以降のMASH大阪の事業は、コミュニティ・ネットワークにどう働きかけるかにフォーカスしつつ進められることになりました。 コミュニティペーパー<SaL+>の創刊、コミュニティ・センター<dista>の稼動開始、コミュニティの祭り<PLuS+>の開催----ここに至ってようやく、大阪のゲイコミュニティはHIV/STIの予防と共生という課題を共有し、独自のメディアと集まれる場所や祭りを持ち、課題解決に向けて働く人々をも共有する、実態を持つコミュニティとして捉えられるようになってきたのでした。

2003年 1月 セイファーセックスと性感染症の勉強会<intro.>開始(〜2004年4月)
2003年 4月 ドロップインセンター始動〈dista〉
2003年 6月 ハッテン場での啓発プログラム<HATTEN+>実施/
新世界へのアウトリーチ開始
2003年 7月 セイファーセックス・エデュターテイメント・パーティー
<basement [g]roove>開催(〜2003年12月)
2003年
10-11月
フォローアップ調査(第4回)実施
2004年4月 セイファーセックス・トーク・カフェ<CHAT>開始
2004年
10-11月
フォローアップ調査(第5回)実施
2004年11月 HIV/STIの予防と共生のコミュニティ・イベント<PLuS+2004>開催
2005年6月 ホームページリニューアル
2005年8月 ゲイバー利用者の性行動・性意識についての精密質問紙調査
(バー利用者ベースライン調査)実施
2005年11月 HIV/STIの予防と共生のコミュニティ・イベント<PLuS+2005>開催

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