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AIDS REPORT 2010
治療の現場
一方、治療の現場でも、昨年あたりから大きな変化がみられました。
これをまとめると
1) 感染から発病に至るまでの期間が、以前は平均10年といわれていたものがどんどん早くなり、4年で発病というケースが多くみられるようになった
2) 免疫力が一旦減少してから治療を開始した場合、免疫力が高い時期に治療を開始した場合と比較して、同じようにウィルスの量が減少したとしても、免疫力が十分回復しない人が多いことがわかってきた
3) このことから、治療の開始時期が以前と比べてずっと早くなった
4) 25歳でHIVに感染した人の平均余命は35年以上(すなわち期待できる寿命は25+35歳=60歳以上)になり、HIVに感染していない人と数年しか変わらなくなった。ただし、治療を継続しても、体内から完全にHIVを排除するには約60年かかると考えられており、治療は一生続くということになります。以前考えられていたレベルよりさらに病気の進行が速くなっていることがわかり、その分治療の開始時期も早まっているわけです。
以上のことから見えてくるのは、患者さんの二極分化です。
早くに感染していることがわかり、早くに治療を開始できた人は、抗HIV薬を順調に飲むことができればエイズを発病することはなく、高い生活の質を保ちつつ平均寿命に近い年月を生きられると考えられます。
またこのような状態にある人は、他の人にHIVをうつす可能性も限りなくゼロに近いことがわかってきました。
一方、感染していることに気付くのが遅くなると、ウィルスが脳細胞や神経系を攻撃するのを許すことになり、後戻りできない後遺症を抱え、要介護の生活を余儀なくされることも少なくありません。
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