★PLuS+FINAL★
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2007年度調査報告
総評
厚生労働省エイズ動向委員会の報告によると、2007年の1年間に報告された新規のHIV感染者(エイズを未発症の状態で感染がわかった人)は1082人であり、エイズ患者(エイズを発症して感染がわかった人)は418人で、いずれも過去最高の数字となりました。感染経路別に見ると、同性間性的接触がHIV感染者の67%、エイズ患者の38%を占めており、患者・感染者共に同性間性的接触が感染経路の中で最も大きな割合を占めています。なお、患者・感染者報告数の約9割を日本国籍の男性が占めていることから、この同性間性的接触が男性同性間の性的接触を意味していることがわかります。
一方、大阪府でも増加傾向は続いており、2007年の1年間に報告されたHIV感染者は147人、エイズ患者は41人と、いずれも過去最高の数字となりました。感染経路では、HIV感染者の69%、エイズ患者の39%を同性間性的接触が占めています。なお2007年の日本エイズ学会において臨床現場の知見として、実際の男性同性間における感染事例はエイズ動向委員会の報告よりも多いのではないかとの指摘がなされました。大阪府においても、患者・感染者の90%以上を男性が占める現状を考えると、男性同性間の性的接触による感染割合は、実際の報告よりもさらに高いものと推定されます。
そのような状況下にあって、PLuS+(プラス)は近畿圏で唯一のMSMを主要なクライアントとしたHIV/エイズ関連イベントです。厚生労働省研究班とMASH大阪が2007年に大阪地域のバーなどMSM向け商業施設で実施したアンケートデータによると、商業施設利用者の内、20代・30代を中心とした全回答者の55.9%が「PLuS+(プラス)を知っている」と答えています。
(※参照)
これらのデータも交え、今回データを分析した結果として、PLuS+の意義と課題を以下のように整理できると考えられます。
※このアンケートはPLuS+2007実施前のデータであるため、PLuS+2004〜2006の認知を示すものです。
6割程度の方々が、今までにMASH大阪の発信する予防情報に触れたことがある可能性が示唆されます。
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